健康のおはなし  2025. 7.1

●ウォーキングなどの有酸素運動は食欲を抑える
ウォーキングなどの有酸素運動をすると、食欲刺激ホルモンの「グレリン」が減り、逆に食欲抑制ホルモンの「ペプチドYY」が増えるという研究発表があります。ウォーキングを習慣にしていると、ムダ食いが減り、ヤセやすい体になりますよ。

●ネバネバ成分で体の老化を予防する!
野菜のオクラに含まれるネバネバ成分の「ペクチン」などには、血中コレステロールを減らし、血圧を下げる効果や、たんぱく質の消化を促進させる効果があります。夏に旬のオクラを積極的にとって、元気に過ごしましょう。

空っぽの胃で迎える深い眠りが若返りの元
「若返りホルモン」とも呼ばれるのが、脳下垂体から分泌される成長ホルモン。基礎代謝を高め、脂肪の燃焼を促す働きがあります。この成長ホルモンがしっかり分泌されるためには、入眠から3時間の深い睡眠をきちんととることが大切。しかし、夜寝る前に食事をすると、胃腸が休まらず、深い眠りがとれません。食事は眠る前3時間に済ませて、胃が空っぽの状態で眠りにつきましょう。

●紫外線やエアコンの風から守るための全身ケアを
顔だけでなく、首から手や足まで全身の皮膚はつながっています。顔だけ整えても、他の部分が衰えてくると影響が。全身をしっとりスベスベな肌に整えましょう。特に、この季節は素肌を紫外線にさらしたり、エアコンの風に当たる部分が多いので、入浴後はオイル、クリーム、ローションなどでのケアを忘れないで。

●なすのポリフェノールは皮付きのままでこそ摂れる!
野菜の「なす」には、皮の部分に抗酸化成分である、アントシアニン系色素「ナスニン」が含まれているため、皮付きで食べることが大切です。この成分は、シミやしわの原因になる酸化を予防する抗酸化作用のほか、血液をきれいにする作用も期待できます。また、ぬか漬けにして食べるとビタミンやカリウムが倍増するとか。今が旬のなすをたくさん食べて、若さと美しさを!

●大豆製品をとって女性ホルモンの働きをサポート
「女性ホルモン」は、女性の美と健康に深い関係があります。分泌量が減少すると、新陳代謝が落ちて太りやすくなり、お腹まわりに脂肪がつきやすくなるのです。更年期を過ぎると太りやすくなるのはこのせい。だから、体内で女性ホルモンと同じ働きをしてくれる「大豆イソフラボン」は女性にとって強い味方です。納豆や豆腐、豆乳、きな粉、ゆで大豆などを、積極的にとりましょう。

●サプリメントでも薬と併用する場合は相談する
サプリメントにも、漢方薬で使われる生薬が含まれている場合があります。そのためサプリメントを買ったら、日付や名前を「お薬手帳」につけておくといいでしょう。また、アレルギーの有無や既往症なども書き込んでおき、併用する場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

●“手が見えない暗さ”で深い眠りに
質のいい睡眠をとるには、部屋の暗さを「自分の手が見えないくらいに」に暗くするのがいいそう。部屋が明るいと体が昼間だと勘違いし、深い眠りへと誘うホルモン「メラトニン」が分泌されなくなります。部屋を真っ暗にするには、遮光カーテンをつけたり、アイマスクを利用して。

●睡眠の途中で起きない環境づくりを
睡眠は、睡眠を安定させる「メラトニン」など、多くのホルモンと深く影響しあっています。寝入ってすぐの深い眠りの時には、細胞の代謝などに欠かせない「成長ホルモン」が一気に分泌され、ストレスに対抗する「コルチゾール」は、睡眠の後半から起床時に多く分泌されます。これらをしっかり分泌させるためには、睡眠の途中で起きてしまうことがないように、テレビやビデオなどは消して、安眠できる寝室の環境作りなどを心がけましょう。

●様々な食材で「遅延型フードアレルギー」を回避する
同じ食材ばかり食べ続けていると、消化管での分解・吸収ができにくくなり、気づかぬうちに目づまりを起こしてしまうそう。このように小腸が目づまりして炎症を起こすのが「遅延型フードアレルギー」です。これを避けるためには、週3日以上は同じものを食べないようにして、様々な栄養をバランスよくとること。バリエーション豊富な食材で、食卓を彩りましょう。

●フェイスラインを整えむくみを改善するエクサ
耳の下のくぼみは、リンパ液が集まるところ。ここに、人差し指・中指・薬指の3本を当てて口を大きく開き、下あごを左右にゆっくり動かしましょう。このフェイスエクサを行うと、むくみが改善され、顔の輪郭がスッキリするはず。また、歯をかみ締めていると、フェイスラインが崩れ、顔のコリにもつながります。そんな癖のある人にも、このフェイスエクサがオススメです。

●更年期の不調は早めに治療して明るい生活を
閉経前後の約10年間を更年期と呼び、この時期に起こるほてり、のぼせ、冷え、めまい、むくみ、腰痛、肩こり、不安、イライラなどが更年期障害です。ひどい症状で悩む人もいれば、全く何も感じない人もいるほど、その現れ方は人それぞれ。時期が来たら治るだろうとガマンしていると、高齢になってからもっとひどい症状が出ることもあるので、不調があったら医師に早く相談しましょう。

●苦味・辛味・酸味の強い食品で免疫力をUP!
ニガウリやニンニク、ショウガ、大葉などの苦味や辛味、酸味のある食材は「イヤイヤ食品」とも呼ばれる、実は体にとって摂取したくないもの。そのため体内に入ると胃腸が活発に動いて排泄反射が起き、その刺激で、体をリラックスさせる副交感神経が優位になるのだそう。これらイヤイヤ食品を食べることで体のバランスが整い、免疫力UPにつながります。

●シソの利用でビタミン・ミネラルを摂取!
シソはビタミン、ミネラルが多く、特に、抗酸化成分の「β‐カロテン」は野菜の中でも群を抜く含有量で、美肌や老化防止に効果的。また香り成分には防腐作用があるので、まだまだ暑さが続くこの季節には欠かせない食材です。

●足のむくみを改善するには…
長時間、立ちっぱなしや座りっぱなしでいると、足がむくみがち。これは、筋肉を動かさないために、重力の影響で血液やリンパ液などの体液が足先に溜まってしまうためです。むくみを軽減させるには、立ち仕事だったらつま先立ちをしたり、足踏みをして。椅子に座ったままで過ごす人は、足を組んで、上の足のふくらはぎを下の足の膝でこすったりして刺激するといいでしょう。

●夏は汗をかいて秋を迎えよう
まだまだ暑い日が続いています。こんな暑い日は、クーラーで体をヒエヒエにして、氷でキンキンに冷えた飲み物を飲んで…なんてことを毎日続けていませんか?一見快適なそんな生活も、実は自然の摂理に逆行したもの。内臓まで冷やしてしまい代謝が悪くなるばかりです。暑い時期はしっかり汗をかく生活をし、飲み物は常温か温かいものをとることで、体が無理なく夏に順応し、続く秋冬も元気にすごせます。

●無理せずお金もかけずにヤセられる方法は「眠ること」
質のいい睡眠を7〜8時間とっていると、ダイエットには大敵となる血糖値の急上昇などが抑えられます。さらに“若返りホルモン”とも呼ばれる「成長ホルモン」の分泌量が増えるため、ヤセやすい体に。「寝るとヤセる」を合言葉に、1日6〜7時間は眠るようにすれば、無理せずお金もかけずにヤセられますよ。

●食べ過ぎ防止には「適量の油分」が必要
「脂肪細胞」に脂肪が吸収されると「レプチン」というホルモンが分泌されて、脳の満腹中枢を刺激します。実は、脂肪の多いものをとりすぎても、少なすぎてもレプチンが出にくくなり、満腹感を感じにくくなるのだそう。つまり、適量の脂肪をとることが食べ過ぎを防ぐコツです。また、早食いと睡眠不足も満腹感を鈍らせます。ムダな食べ過ぎを防ぐには、食事はゆっくり時間をかけてとり、睡眠もしっかりとることです。

●山芋やごぼうなど“根っこ”を食べて子宮や卵巣を元気に
子宮や卵巣も、加齢と共に機能が衰えてきます。その対策として「根っこ食」がオススメ。子宮や卵巣は、体のめぐりをよくしておくこと大事です。山芋やごぼう、生姜など地下で育つものは、血液やリンパ液の流れをスムーズにし、排毒機能をアップさせるそう。積極的にとりましょう。

●肩・腰・お腹を冷やさないウエアで眠る
暑くて寝苦しい夜は、裸で眠りたくなることも。でも、代謝を落とさないためには体を冷やさないことが大切です。特に、肩まわりを冷やすと首がこわばり、顔の血流が滞って美肌に悪影響が。またお腹まわりが冷えると、下痢など腸の調子を悪くする原因になります。寝るときには肩と、腰やお腹だけは冷やさないように、肩をおおう袖がついた、丈が長めのウエアで眠るようにしましょう。

●内股に力を入れて骨盤の歪みを整える
骨盤はいくつもの骨からできているため、体のクセがあると歪みが出てしまいます。歪みを直して卵巣や子宮の働きを高めるために、テレビなどを見ながら子宮周りの筋トレを。まずクッションをひざにはさみ、それを落とさないように10秒間、内股にぎゅっと力を入れます。この動作を毎日5回以上行うだけで、子宮周りの筋トレになり、歪みにくい骨盤に。