健康のおはなし  2025. 11.1

●風邪のひきはじめには「感冒点」をマッサージ
寒気を感じてゾクゾクッとした時には、手の平を上に向け、親指の下のふくらみの中心と、その裏(手の甲側)を同時にもみましょう。ふくらみの中心は「感冒点(かんぼうてん)」といい、その裏側は「合谷(ごうこく)」というツボです。風邪をひきやすいこれからの時期、電車の中などでもできる予防法です。

●冷えと疲労の改善には豚肉とネギの食べ合わせで
豚肉には、代謝を活発にして体を温める効果のあるビタミンB1が豊富。疲労回復や、冷え改善が期待できます。さらにネギやニラを一緒にとると、ビタミンB1の吸収が良くなり、効果が倍増!

寝る前はニッコリ顔を形状記憶させシワを予防
シワは加齢のせいだけでなく、表情のクセでもできるもの。たとえば顔をしかめる時間が長いと、眉間にシワが形状記憶されてしまったり…。寝る前はポジティブなことを考え、鏡を見ながらニッコリしましょう。寝ている間に顔をしかめないように、ステキな笑顔を形状記憶させて。

●手首の血管マッサージで体を温める
手首の動脈は比較的浅いところを走っているため、ここを刺激することで手はもちろん、脳や体の血流も増加して体が温まります。やり方は簡単。手首を反対側の手で強く握り、手を回します。反対側の手首も回転させ、雑巾を絞る要領でしごいて。手首から徐々に上腕へと同じように繰り返していくと、より効果的。反対の手も同じように行いましょう。

●硬いものを食べて小顔&リフトアップを!
顔の筋肉である「表情筋」は、その70〜80%が口の周りに集中しています。この表情筋、他の顔筋にも連動しているので、物を噛むと顔全体が引き締まり、リフトアップにも。おやつを食べるなら、スルメや昆布など硬いものを食べていると、小顔&リフトアップ効果が期待できそう!

●耳のマッサージで顔のくすみを改善
顔色が気になるときは、手で耳を引っ張ったり回したり。ちょっと荒っぽいぐらいにマッサージします。そうするとすぐに顔がホカホカしてきて、くすんだ顔色や目の下のクマにも効果的です。

●消化酵素のジアスターゼは生の大根から
これから冬にかけて旬の大根。カルシウム、マグネシウム、ビタミンCなどの栄養素が含まれ、消化を促す酵素である「ジアスターゼ」が豊富です。寒くなると胃腸の働きも鈍くなるので、ジアスターゼの助けを借りたいところ。しかし、加熱すると失われてしまうため、大根おろしなどにして生でたっぷりとりましょう。

●猫背・肩コリを軽減するには胸筋をゆるめて
肩がこっている時は、肩ばかりもむのでなく、丸まった肩を外側に広げることが必要。まず、鎖骨のすぐ上と下を、鎖骨と反対側の4本の指でマッサージしましょう。その手を少し下げ、胸の上から腕の付け根にかけてもマッサージして。こうすることで、硬くなっている「胸筋」がゆるくなり、猫背の解消に。これで肩コリも軽減していきます。

●ボディクリームは関節のシワの中にも塗って
お風呂上りにボディクリームを塗る時は、ひじやひざの関節をしっかり曲げて皮膚を伸ばし、シワの中にもクリームが浸透するようにして。首に塗るときには、あごを上げ、首のシワを伸ばしながら塗りましょう。

●オリーブオイルとゴム手袋で手がすべすべ
手が荒れやすい時期。お湯を使って食器洗いをするときにはゴム手袋がオススメです。その時、化粧水を手に塗り、その上からオリーブオイルを塗って、使い捨ての薄いビニールの手袋をしてからゴム手袋を。この状態で、熱めのお湯で洗い物をすると、化粧水とオイルが浸透して、しっとりすべすべの手に。

●寒い日は血行をよくする食事で温まる
寒い日は、血行をよくすると体が温まります。血行をよくする栄養素で代表的なのがビタミンEとビタミンC。ビタミンEはアーモンドやくるみなどのナッツ類やゴマに豊富に含まれます。ビタミンCは熱を加えても栄養が壊れにくいイモ類から摂ることをオススメ。特に冬はイモ類が旬なので美味しさも増しています。その他に、のりに含まれる「のりペプチド」や、唐辛子の「カプサイシン」、生姜の「ショウガオール」も血行促進効果があるので、これからの季節、積極的に摂りましょう。

●あなたの便秘は「緊張性便秘」かも!?
一言で「便秘」といっても、様々な原因や症状があります。うさぎのフンのような硬くてコロコロした便しか出ず、お腹がふくれたり、ガスが溜まりやすいなら「緊張性便秘」かも。これはストレスによって腸内が萎縮して動かなくなったり、腸内の悪玉菌が増えて腸内環境が悪いため、大腸の水分調節機能が乱れて起こります。お腹を温めるようにして、運動などをしながらリラックスを心がけましょう。

●旬の「春菊」を食べて免疫力を高める
すき焼きや鍋物に欠かせない「春菊」は、免疫力を高めるといわれるカロテンの含有量が、ほうれん草以上。油と一緒に摂ると吸収率が高まるので、ニンニクとともにオリーブオイルでサッと炒めたり、天ぷらにしたり、旬の香りを楽しんで。

●寝る前にハンドクリーム+美容オイルで手の保湿を
乾燥する季節がスタート!カサカサする時、手にハンドクリームを塗りますが、それに美容オイルをプラスしてみましょう。ハンドクリーム3に対して、美容オイル1の割合で、寝る前によくすり込むことで、翌朝はいつもよりしっとりしているはず。

●貧血予防に赤身の肉や魚とビタミンC豊富な野菜を!
女性は月経があるため、鉄分が不足する「鉄欠乏性貧血」が起こりやすいもの。そんな時に食べたいのが赤身の肉や魚です。動物性たんぱく質には、野菜の10倍もの鉄分が含まれているので、特にレバーや赤身の肉、マグロやカツオなど赤身の魚がオススメ。鉄分の吸収率を上げるには、ビタミンCと一緒に摂ることが大事ですから、食べ合わせにはピーマンやパプリカ、ブロッコリーなどを。

●美髪のためにブラシで頭皮を叩くのは逆効果
薄毛を防ぐために頭皮をブラシなどで叩くという方がいますが、これは美髪のためにNG。硬いブラシで叩くと頭皮が硬くなって、逆に血行を悪くし、薄毛の原因になります。頭皮のためには、叩かずにブラッシングを。血行がよくなって、美髪に。

●玄米を食べると自律神経失調症の予防に!
自律神経失調症の治療薬の成分として使われている「γ(ガンマ)-オリザノール」は、米ぬかに含まれる健康成分。玄米を食べるとこの成分が摂取できます。プチ不調の原因は自律神経の乱れによることが多いので、玄米で神経を整えましょう。

●首筋をほぐすことで首のシワもスッキリ!
老けた印象を与えてしまう首のシワ。首にシワができる原因の1つが、首筋のコリです。スマホなどを見るために下を向いていることが多いと、首が前のめりの姿勢がクセに。そのため首の後ろの筋肉が伸び、前の筋肉が縮んだまま固まり、皮膚があまってシワになってしまいます。コリ固まった筋肉をストレッチなどでほぐすことで、首のシワもスッキリ!

●焼きりんごで腸内をきれいに!
りんごは熱を加えることで、含まれている成分「ペクチン」の分子量が小さくなり、吸収力がアップします。ペクチンは腸内をきれいにしてくれる作用があるので、腸内環境を整えるためには、焼きりんごがオススメ。皮ごと洗ったりんごを4つ切りにし、芯を取り除いたらざく切りにして、少量のオリーブオイルで炒めるだけ。オリゴ糖をかけて食べれば、美味しさも腸内環境への効果もアップ!

●大手を振りながらのウォーキングで体幹筋肉を鍛える
加齢とともに気になるのがポッコリお腹。その原因の1つが、内臓を支えている体幹部の筋肉の衰えです。体幹部の筋肉は内臓を正しい位置に引き上げるコルセットのようなものなので、筋肉がゆるむと内臓が下がってポッコリお腹になるだけでなく、臓器や血管が圧迫されて便秘や血行不良も起こりやすくなります。体幹部の筋肉を意識して姿勢を正し、両手を大きく振りながらウォーキングしてみましょう。その場で足踏みを繰り返すだけでも体幹の筋肉を刺激することになります。

●寝る前に手足を温め自律神経のバランスを整える
交感神経と副交感神経から成り立っている「自律神経」。その2つのバランスが乱れると様々な不調が現れます。そこで、自律神経のバランスを整えるために、寝る前に40度前後の湯船に浸かること。それができなかったり、お風呂に入ってから時間がたって体が冷えてしまった時は、手と足だけでもお湯につけて温めましょう。手足が温まってリラックスすると、副交感神経が優位になって深く眠ることができます。